そろそろ時効だから、書いちゃおかな。
まあ、よくあることなんだろうけど。
幼稚園から小学校低学年位の年齢の男の子って
カッコイイ(モテル)とか、強いとかに憧れたりするじゃない?
『俺の父ちゃん、むっちゃ強いんやで!昨日なんかも数人の相手と1人で喧嘩して勝ったんやで!』
「怪我せんかったん?」
『アバラの骨が折れたみたいやって言ってたけど自分でサラシまいてた』
「サラシってなに?」
『包帯みたいなもんや』
「へぇ~」
『ほんで、刀の手入れするときには近づくいたら怪我するから、離れとかんと怒られるんや』
なんてね、自慢話なんか聞いた子供がね家に帰って‥‥
「お父ちゃん、強いんやろ?仮名ライダーみたいに!敵やっつけれるんやろ?パパの武器は刀なん?持っとるんよね?」
キラキラした瞳で見上げる子供に向かって
「刀なんて銃刀法違反になるし、喧嘩なんてしたらあかん。話し合いが1番や、入れ墨なんて入れたら温泉入られへん様に‥‥」
なんて言える父親が居るのだろうか?
まあ、言わないといけないんだろうけどね。
同じ様に
女性問題で夫婦喧嘩してるのを見た子供も
俺の父ちゃん、むっちゃモテルんや!
と思う子供と
お母ちゃん悲しませる悪い父ちゃんや!
と思う子供とに別れたりするんだろうけど。
まあ。子供にとっては強くかっこいいお父ちゃんと、綺麗なお母ちゃんって自慢よね?
参観日なんかでも
『○○ちゃんとこのお母ちゃんむっちゃ綺麗や』
なんて会話、よく有る様な‥‥‥
でも、ま。嘘はやっぱりよくないですよね。
「親父、嘘つきや。2ヶ月って言ったのに」
親父殿が亡くなったのは神戸に呼ばれた2週間後だった。
実家が遠方の為、あまり頻繁には会えて無かったんだけど、会って、その記憶も鮮明なまま訃報が届き、あっと言う間に葬儀の当日に成った。
『ヒロシ、お父ちゃんの御葬式には綺麗なお姉さんがわんさか、泣きながら来るからな』
なんて僕が小さかった時に笑ってたんだけど。
葬式当日、最前列に居た僕が振り返ると‥‥
コワモテのお爺さんと屈強そうな若い衆で
ごった返してた。
段取りしてくれたおばちゃんも
『家族葬が希望やから、付き合いが浅い若い人には伝わらない様に古くからの人達にお願いした』って言ってたんだけど‥‥
コロナも下火に成って来たとは言え‥‥
か、家族葬でしんみりと‥‥
暑いのは夏のせいだけじゃない様な‥‥
ほら、変な汗も出てる様もの。
威圧感?なして?
まあ、慕われてたって事は嬉しいんだけど。
「親父殿‥嘘つきや‥‥」
上品そうなおばあちゃんを目で探してみたんだけど、女性なんて1人も居ないし(笑)
まあ、刀(カタナ)に憧れた子供って
きっと、大きく成ってからカタナを買ってしまうんだろうなぁ~♪
サービスの岡でした~